三大栄養素のひとつ、「タンパク質」という言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
タンパク質を拡大してみてみると、実はたくさんのアミノ酸がつながってできています。つまり、アミノ酸はタンパク質の材料なのです。
タンパク質を作るアミノ酸は、全部で20種類あります(これ以外の特殊なタンパク質構成アミノ酸も存在します)。20種類のアミノ酸が、いろいろな順番で連なることで異なるタンパク質が出来上がるのです。
たとえば、唾液に含まれ、デンプンを消化する酵素として知られるアミラーゼというタンパク質は496個のアミノ酸が連なってできています。また、血糖値を下げる役割のあるインスリンというホルモンは、51個のアミノ酸からなるタンパク質です。
アミノ酸はどのような物質なのでしょうか?詳しく見てみましょう。
アミノ酸は炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)がつながってできる分子です。
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸は、共通の部分と、異なる部分(側鎖と呼びます)でできています。この側鎖がアミノ酸ごとに異なり、アミノ酸ごとの異なる性質を作っています。
上に示したのはスレオニンというアミノ酸で、それぞれの原子がどのようにつながっているかを表す「構造式」という表記法で書かれています。
アミノ酸には、いろいろな表し方があります。
①名前(例:スレオニン)
②アルファベット3文字の略号(例:Thr)
③アルファベット1文字の略号(例:T)
④構造式
アミノ酸トランプでは、この4つの表記法を使って、アミノ酸を楽しく学べようにしています。
20種類のアミノ酸それぞれについて、もっと詳しく知りたい方はこちら。