アミノ酸トランプオリジナルの遊び方です。
20種類のアミノ酸カードのうち、半分の10種類は1文字、3文字の2種類、もう半分
の10種類は名前、構造式の2種類を使い、合計2×20=40枚のカードを使う。
・プロテアーゼカード、N, C末端マーカー(別刷)
<ルール>
1、準備
① アミノ酸カード(40枚)を裏向きにして場に1列に並べる。
1つながりのカード列を「ペプチド」と呼ぶ。ゲーム中でこのカード列が切断されて
2つ以上に分かれた場合、それぞれのカード列は別の「ペプチド」である。
ペプチドの左端をN末端、右端をC末端とし、N, C末端カードを置く。
② プロテアーゼカードを1人あたり5枚配る。配られたカードは表向きにして自分の前に置く。残ったカードは裏返して山札とする。
③ 今回集めるべきアミノ酸を決める。
お題例
バソプレシン:抗利尿作用のあるホルモン
システイン-チロシン-フェニルアラニン-グルタミン-アスパラギン-システイン-プロリン-アルギニン-グリシンの9アミノ酸
アンジオテンシンII:血圧を上昇させる作用を持つペプチド
アスパラギン酸-アルギニン-バリン-チロシン-イソロイシン-ヒスチジン-プロリン-フェニルアラニンの8アミノ酸
2、ゲームスタート
④ プロテアーゼカード「分析」を持っている人から手番を始める。
手番の人は、自分の手札のプロテアーゼカードの中から好きなカードを使って、カードに書かれている効果を実行する。手番が終わるときに、山札から1枚引いて手札を補充する。
プロテアーゼカードは、主に、ペプチドを切断する「ペプチダーゼ」カードと、裏返しのカードを表向きにする「分析」カードに分けられる。
ペプチダーゼカード
I. エキソペプチダーゼ(隅の色が黄色)
ペプチドを1つ選んで使う。末端の1枚を切り出す。
カルボキシペプチダーゼ: C末端から1枚切り出す。
アミノペプチダーゼ: N末端から1枚切り出す。
「名前、アルファベット1文字、3文字、構造式」いずれかのカードしか切り出せないカードがそれぞれ1枚ずつ、
「名前、アルファベット1文字、3文字、構造式」いずれのカードでも切り出せるカードが1枚入っている。
II. エンドペプチダーゼ(隅の色がピンク色)
全てのペプチドに適用する。ペプチドの中で切断できる。
トリプシン(2枚):アルギニン, リシン(強い塩基性アミノ酸)のC末端側で切断
V8プロテアーゼ(2枚):グルタミン酸, アスパラギン酸(酸性アミノ酸)のC末端側で切断
キモトリプシン(1枚):フェニルアラニン, トリプトファン, チロシン, のC末端側で切断
エラスターゼ(2枚):グリシン, アラニン, セリン, バリン, ロイシン, イソロイシンのC末端側で切断
ペプシン(1枚):フェニルアラニン, トリプトファン, チロシン, ロイシンのC末端側で切断
サーモリシン(2枚):ロイシン, イソロイシン, バリン, フェニルアラニン, メチオニン, アラニンのN末端側で切断
ブロモシアン(1枚):メチオニンのC末端側で切断(*酵素ではない)
(切断部位は プロメガウェブサイト(https://www.promega.jp/)を参考にしました)
エキソペプチダーゼ、エンドペプチダーゼは次の2種類の使い方ができる。
使い方1:表になっており、切れるとわかっている部位を選んでそこを切断する。
使い方2:裏になっている部位を選んで使用する。この場合、切る部位のカードを表返して切断可能か確かめ、切れる場合は切断する。切れない場合でも、カードは表返しのままでよい。
エキソペプチダーゼは1つのペプチドを選んで使用する。
エンドペプチダーゼは場にある全てのペプチドに適用する。
III. 分析カード(隅の色が青色)
分析(4枚):好きなカード3枚を表にする。
ヒドラジン(2枚):ペプチドを1〜3つ選び、そのC末端のカードを表にする。
サンガー法、塩化ダンシル(1枚ずつ):ペプチドを1〜3つ選び、そのN末端のカードを表にする。
エドマン分解(2枚):ペプチドを1つ選び、まずそのN末端の1枚を表にする。自分の番を含めて3手番分効果が持続する。すなわち、次の人の手番になったら、続くN末端のカードをさらに1枚表にする。その次の人の手番になったらさらに1枚表返す。表返す位置のカードがすでに表になっている場合、その手番ではカードを表にすることはできない。
IV: 特殊カード(隅の色が緑色)
変異(4枚):同一ペプチド内でカードを2枚選び(裏向きでも表向きでもよい)、その場所を交換する。
⑤ ペプチダーゼにより、ペプチドを切ってカード1枚にまでしたら、そのカードを獲得できる。30手番以内(30枚のカードを使うまで)にお題のカードを全て集めていれば成功!